MOONGIFTのプロジェクト管理ブログ

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システム開発会社とアジャイルの微妙な関係

アジャイルソフトウェア開発の原則の一つに次のようなものがあります。

最も重要なことは顧客を満足させること。早く、そして継続的に、価値のあるソフトウェアをリリースする。

アジャイル開発において顧客に価値を届けるのを最重要視しています。個人的にはこの価値というのはソフトウェア開発によってなされるものでなくとも良いと考えています。極論で言えば開発ゼロで価値が届けられるならそれがベストであると考えています。

しかしシステム開発会社にとって開発しないというのは自分たちの存在意義すら失いかねない問題になります。さらに言えば開発しなければ売り上げにつながりません。なので顧客が望む機能をさらに膨らまし、開発工数を増やすことがシステム開発会社にとっての肝にすらなります。それは顧客にとっての価値と呼べるでしょうか。

そのため私見としてはプロジェクト管理と実際の開発会社とは切り離して考えるべきと思っています。開発会社の中のプロジェクトマネージャーが幾らアジャイルを習得していようとも、会社の論理に押されて顧客にとっても価値よりも会社の売り上げを優先するケースは十分に考えられます。

とは言えアジャイルにおいては信頼を大事に考えていますので、会社の論理を優先するような所は信頼関係の構築において必ず破綻する日がくると思いますので、中長期的に考えれば顧客にとっての価値を優先するのが最良になるはずです。